常同行動
常同行動とは?
自閉症や知的障害、統合失調症などに顕著に現れる症状で、同じ行為・言語・姿勢などを長時間にわたって反復・持続するものです。
<例えば・・・>
・手をひらひらさせる
・飛び跳ねる、ぐるぐる回る
・意味もなく手をパチパチと拍手する
・体をゆらす
・同じところを行ったり来たりする 等
日常生活の中で例のようなお子様の気になる行動はありませんか?
これらの常同行動は一見無目的に行われているように見えますが、何かを訴えたかったり、心理的な安定を求めている場合にあらわれることが多いです。
また、することがない、することがわからない、退屈などの時に起きることがあります。
対処法は?
1. 無理にやめさせるより、することを与えます。
次に取り組むことを具体的に示しましょう。すぐに理解できる簡単な課題を用意します。
例えば、紙に手の形を描いておいて、そこに手を合わせて30数えるまでじっとしている。
慣れてきたら時間を延ばす、カウントしなくてもじっとしていられるようにする、など少しずつ自分をコントロールできるように訓練します。
2. 無理に止めないという選択肢もあります。
その“常同行動”が、危険で周りに迷惑をかけるようなものでなければ、無理にとめる必要はありません。
常同行動で自分を落ち着けている場合、それを制止することで、かえってストレスが溜まってパニックを起こすこともあります。
まとめ
常同行動は、何かを訴えたかったり、心理的な安定を求めている場合にあらわれることが多いので、それ自体がただちに問題になるわけではありません。
しかし、大声をだす、授業中に立ち上がりくるくるまわる、など本人や他者の活動を制限したり、妨げてしまったりすることがある場合にはABA(応用行動分析)などの適切な対処が必要になります。
ファーストシーンドリームでは、迅速に適切な対処がとれるように児童指導員らがお子様の様子をしっかりと観察していきます。
関連記事:ABA(応用行動分析)
参考:jihei.health-ask.net
kotobank.jp
h-navi.jp/column/article/671