うちの子どもが発達障害かも?と感じたら

はじめに

発達障害の定義は、「生まれつき脳機能になんらかの偏りがあって、精神的あるいは行動的な特有の症状を示すもの」とされています。
具体的には大きく3つのグループに分けられます。
まず1つ目が自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれる「ASD (自閉症スペクトラム障害)」。
2つ目は「ADHD(注意欠如多動性障害)」。3つ目は「LD (学習障害)」です。

このグループをまとめたものを発達障害と呼びます。
「学校で落ち着きがない」、「お友達とコミュニケーションが取れない」、「授業中、立ち歩いてしまう」、「忘れ物をよくする」、「整理整頓が苦手」、「字を書いたり、読んだりすることができない」、「勉強が苦手」など、日々の行動から「うちの子は発達障害かもしれない。」と感じる時があると思います。
そんな時は1人では抱え込まず、専門機関に相談しましょう。


どこへ行けばいいの?

発達障害かも?と感じたら

まず、各都道府県や市区町村で発達障害の支援センターを増やす取り組みがなされていますので、そういった施設に相談しましょう。
東京都江戸川区では、発達障害相談センター・発達相談室「なないろ」という相談機関があります。

○発達障害相談センター・発達相談室「なないろ」HP
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/kenko/shogaisha/hattatushogai/
hattatusyougai_nanairo.html


そこで検査を受けられる場所や医療機関の紹介などの情報提供を行ってもらえます。
検査を受けられる場所は、小児科や小児神経科、児童精神科、発達外来、大学病院です。
病院で受診される際には、まずは電話で相談してみましょう。
病院では、幼児期から現在に至るまでの症状や経過、問題行動などを丁寧に繰り返し聞き取ることから始めます。
発達障害の知能検査(田中ビネー知能検査・ウェクスラー知能検査)を行い参考にしますが、「この検査を行えば絶対に診断がつく」というものではありませんので、この聞き取りが診断の判断基準になります。


どんな治療を受けられるの?

発達障害については「治るものなのか」と不安や疑問をもつ方も多いと思います。
発達障害の症状は、十人十色で一人ひとり異なります。「どういった症状があり、どのような問題が存在するか」をきちんと認識することが治療の出発点になります。
そのためには、本人や家族に「発達障害」について理解していただくことが重要です。自分が抱えている問題が発達障害によるものだと認識できたことで、自分が不自由に感じる問題にもうまく対応できるようになったケースも珍しくありません。
「人とは違うかも」「生きづらい」と感じていた原因が発達障害とわかって受け入れることができてこそ、苦手なところをうまく回避する工夫ができます。
そのほかにも、具体的な治療として投薬治療があります。集中力を上げたり、衝動性を抑えたりする薬を飲むことで症状の改善がみられるケースが非常に多いです。


おわりに

発達障害かも?と感じたら

日々の行動から「発達障害かもしれない」と感じたら、抱え込まずに相談していきましょう。
悩んでいることを少しでも解消することが大切です。
子どもの問題を把握し、その対応策を考えていくことで、症状の改善を図ることができ、自立に向けたサポートができます。

ファーストシーンドリームは東京都指定の施設で、児童福祉法に基づき、厚生労働省の定める「放課後等デイサービス事業」「児童発達支援事業」を行っております。


発達に心配のあるお子様に対し、放課後等を利用し、将来社会において笑顔で活躍できる力を身に付ける支援を致します。
例えば、自閉症スペクトラムを抱え、こだわりが強いお子様がいたとします。
学校の宿題やファーストシーンドリームでの活動においても本人のこだわりが強く、自分が決めたことを徹底してやらないと気が済まない所やイレギュラーなこと(宿題を見て先生が勝手に補助線を引いた時、活動が上手くできなかった時など)が起きると怒ってしまう所があります。
周りから見ると、「そんなことで怒るの」という目で見られることが多いです。
その子にとっては、「せっかく頑張っているのに邪魔された。」という捉え方で感情が動いてしまうことがあります。感情のコントロールも難しく、切り替えがなかなかできません。

その時の支援は、まず一対一で話せる環境を整えます。
教室内であれば隅に行く、教室外であれば相談室に行きます。そこで、その子の話に耳を傾けます。
そして、少し落ち着いた頃に「どんな気持ちなのか」、「なぜ怒っているのか」と問いかけて、一緒に考えていきます。
そうすることで、自分が何故そう感じたのか客観視でき、「自分はこういうところが嫌いで、苦手だったのか。」と向き合えるようになり自己理解に繋がります。
自己理解に繋がることで同じようなことが起きた時に感情でぶつけるのではなく、「こういうことが嫌だった。」、「~して欲しくなった」、「何で~したの?」と自ら問いかけることができるようになります。このような支援を行うことで自己解決力を育みます。
こだわりが強いことを否定するのではなく、こだわりが強いことで生まれる壁を上手く乗り越えられるように支援していくことが大切です。
ファーストシーンドリームでは療育のプロが一人一人の課題や特性をしっかり把握し、その課題克服のための最善のアプローチを考え、支援しております。
なお、サービス利用には受給者証が必要となりますので、お近くの市区町村へお問合せ下さい。

参考:東京個別指導学院
http://www.kobetsu.co.jp/cafeducation/news/article-328.html


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